【DIY】セルフリノベーションで窓を塞いで壁を造る!

セルフリノベーション

前回の記事で西海岸スタイルの部屋にセルフリノベーションするためモルタル床の防水塗装について紹介させていただきました。今回は解体後に予定していた事務所の窓を塞いで壁を造ったやり方やどんどん増えていく作業に必要な道具などについてご紹介したいと思います。

事務所の窓を塞ぐセルフリノベーションになるので、一般の方は参考にならない内容になるかもしれませんが、ご覧ください。

セルフリノベーションで事務所の窓を塞ぐ

事務所として使用されていた現在の僕の住まいは一面窓ガラスで囲まれていました。夏は暑く冬は寒いという事務所を断熱性向上のために窓を塞ぐことにします。
窓は一部を残し、間取り図の赤枠部分を塞いでいきます。

窓を塞ぐ前の下準備

窓の塞ぎ方は通常の壁を造作する場合と同じように窓枠内に木枠を組み石膏ボードを貼る工法で窓を塞ぐことにします。

通常、壁の裏側は見えませんが窓を塞ぐと外からは木枠と石膏ボードがまる見えになってしまうのと、壁と窓の間に空間ができるので結露の心配もあります。

ボスコ
ボスコ

オーナーさんに建物の美観が悪くなったと言われないように何か対策をしないといけないですね。

対策として窓を塞ぐ前に窓にシートを貼る、中から断熱材の発泡スチロールを貼るなど試行錯誤した結果、養生シートなどに使用される白いプラダンで窓を全て塞ぐことにしました。

▲モルタル左官前の写真になります

こうすると外からは真っ白の窓が見えるだけになります。

断熱性向上及び結露防止も期待でき、何より一番は費用を抑えることができ作業も簡単です。

1枚づつ窓ガラスのサイズにカットしたものを白いビニールテープで貼りました。

プラダンのカットはカッターで簡単に切ることが出来、テープで貼っていくだけなので作業自体は難しいものではありませんが窓が多く手間がかかったので、作業効率をあげるために新たに1mのカット定規を購入し作業は完了しています。

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使用した道具

使用した道具・工具

窓を塞ぐ作業前に新たに購入した道具があるので、ご紹介しておきますね。

・レーザー墨出し器
・墨ツボ
・尺付メジャー

レーザ墨出し器

レーザー墨出し器は種類や性能が沢山あり値段もピンキリになり、基本的には高額なものになるのでなかなか手が出ませんが、壁を造るうえで水平、垂直はしっかりしたいので、ネットで探して購入しました。

DIYで使用するレベルですので、最低限の性能で値段も手頃なのでこちらを購入しましたが、値段以上の価値があったと思います。これ1台でDIYの幅が比較的に広がりましたよ。

早速、壁を造る作業から棚を取付ける最後まで大変役に立ちました。

墨ツボ

レーザー墨出し器を購入したので、墨ツボも購入しました。

墨ツボはレーザー墨出し器で垂直水平を取った場所に墨で印をつけるために使いました。
石膏ボードのビス止めの印付けや木材を切断するときなど簡単に印がつけられるので、持っていると様々な場面で使え大工さんになった気分になり作業効率も上がりました。

尺付メジャー

最後に、尺メモリが付いたメージャーです。
通常のメジャーは持っていましたが、石膏ボードや合板などで壁の造作などをするときは尺メモリがあるとすばやく印が付けられるので便利です。

これらの道具を使用すると大工さんが手際がいいのが納得できます。

ボスコ
ボスコ

効率よくなるように資材のサイズから道具まで造られているんですね。

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窓を塞ぐ(ベッドルーム部分)

間取り図の赤枠で囲っているベッドルームの壁から造ります。
単に壁を造るわけではなくベッドルームは、次のことを考えました。
・断熱効果
夏は暑くて冬は寒いらしいので少しでも快適に住めるように
・防音効果
外は人通りが多いので、外や中からの声や音が聞こえるのを防ぐため
・原状回復
賃貸物件になるので、ある程度簡単に原状回復(元に戻す)出来る必要があるため

作業方法と材料を考える

通常、壁は図のように間柱を立て石膏ボード(プラスターボード)などを貼って造りますが、断熱が必要な場合は間柱の間に断熱材を敷き詰めていきます。

ただ、通常の場合で今回は既存の窓を塞ぐ壁になるので、通常通りではありません。
そこで、断熱・防音対策が出来て原状回復がしやすい方法を考えなければいけません。
現状の窓枠が木材になるので、図のように現状の窓枠に壁を造ることにしました。
これで原状回復時にはある程度簡単に取り外すことが出来ます。
すでに窓ガラスにプラダンを貼っているので石膏ボードだけでも断熱・防音効果は上がるのではと期待しているのですが、快適に過ごすには後から後悔したくないので断熱・防音対策を考えます。
通常の断熱工法は空気の層を作らないようにしなければ完全な断熱対策が出来ず結露の原因になるようですが、窓を塞いでいるので、かなりの空気層が出来てしまいます。
断熱について調べれば調べるほど不安になってきます。
最初は、下地に使用する木材の厚みに合わせた60㎜の一般的な断熱材のスタイロフォームを使用することを考えていましたが、調べると値段が高く通常の施工状態ではないため効果が発揮されるのかも分からないので、とても購入する気になりません。
そこで代用品として考えたのがカーペットの下地に使用するクッションです。
決して安いわけではないですが、防音・断熱・吸音材シートと書いています。完璧な断熱対策は難しいと思い、なにもしないよりはマシだろう位の気持ちですることにしました。
念のために防音対策として遮音シートも貼ることにしました。
非常に分かりにくいと思いますが、次の工法で壁を造ることにしました。
➀まずは窓枠に60㎜の木材で通常の壁と同じように下地を造ります。
②60㎜の下地に40㎜の下地を取付けていきます。
すると厚みが20㎜残りますので、そこに③のように9.5㎜の石膏ボードを取付、④の厚み1.2㎜の遮音シートを取付、⑤の厚み8㎜のクッション下地を取付て、最後に⑥の60㎜の下地に12.5㎜の石膏ボードを取付けて完成です。
これで、断熱・防音を考慮した壁の造作方法が決定しました!
このように通常通りに施工できない場合は、職人さんに頼みづらいのでDIYしかありません!

窓を塞ぐ作業(ベッドルーム)

窓枠に60㎜の木材の外枠を取付けていきます。
外枠を取付けたら間柱を立てていきます。
今回は、窓を塞ぐだけなので1.5尺間隔(45.4㎝)で間柱を立てることにしました。
壁の下地などについて詳しくはこちらから

この時に、購入した道具が作業効率を高めてくれました。尺メモリが付いたメジャーで1.5尺づつ印を付けていきます!

ボスコ
ボスコ

1尺は30.3㎝になって石膏ボードや構造用合板の一般的な規格サイズは幅91㎝長さ182㎝がになります。
つまり、幅3尺長さ6尺ということなので、よく3×6サイズなどと呼ばれているわけですね。

1.5尺づつ印を付けたところにレーザー墨出し器を合わせて上の下地にも印を付けていきます。同じように1.5尺づつ印を付けたらいいのではと思われるかもしれませんが、壁が垂直でない場合などは、ずれが生じてくるので間柱を真っすぐ立てるためには垂直をとる必要があります。

作業中に間柱を立てるのが面倒になり、急に遊び心が芽生えてきてしまいました!とりあえず半分当たりまで1.5尺づつ間柱を立て残り半分は3尺づつ間柱を立て、適当に横に下地を付けました。

ボスコ
ボスコ

適当に下地を取付けるのは失敗ですね。

間柱を立てたら、間柱に40㎜の下地を取付て石膏ボードを貼っていきましたが、1枚づつ石膏ボードをカットしなくてはならず大変面倒でした。

また、適当に横につけた下地も適当なので場所ごとにサイズが異なり大変面倒です!

ボスコ
ボスコ

きちんとした仕事がその後の効率をよくするんですね。

石膏ボードを貼り終えると遮音シートを貼ってその上からクッション下地を貼りました。遮音シートとクッション下地はタッカーで止めています。遮音シートとクッション下地はカッターで簡単にカットできるので楽しく貼っていくことが出来ました。

遮音シートは10mしか購入していないので左側の寝室予定を重点に貼れる分だけ貼りました。

遮音シートとクッション下地を貼り終えたら、最後の仕上げに石膏ボードを貼りました。

右半分の間柱ではなく横に下地を入れた部分は、せっかく壁を造っているのに普通に造っても面白くないと思い、石膏ボードではなく杉板を貼ることにしました。

杉板は荒材を使用しているので乾燥して縮むと思うのですが、下地にクッション、石膏ボードを貼っているので安い荒材にしました。

これでベッドルームの壁が完成しました!

どうでしょうか?ようやくセルフリノベーションしている気分になってきました!
やっぱり作業して楽しい方がいいですね。

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窓を塞ぐ(リビング部分)

間取り図の赤枠の残りの窓には、一部の窓を残し断熱や防音対策はせずに、60㎜の木材で下地を造り12.5㎜の石膏ボードを貼って完成しました。

キッチン付近などの一部はネジを取付ける予定の場所は12㎜の合板を貼っています。

面積はベッドルームより広かったですが、こちらの方が手間が少なくスムーズに作業できました。今回、セルフリノベーションした壁は仕上げに壁紙ではなく塗装で仕上げることにしました。

ボスコ
ボスコ

素人が造った壁に職人さんに壁紙を依頼するのは申し訳ないですもんね。

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次回のセルフリノベーション

これで囲まれていた窓を塞ぎようやく部屋らしくなってきました。

次回はキッチンの設置とキッチンカウンター兼ダイニングテーブルのセルフリノベーションをすることにしましたので、ご覧ください。