前回の記事で西海岸スタイルの部屋にセルフリノベーションするため解体作業について紹介させていただきましたが、訳あって解体作業を終えただけの状態で床の仕上げをすることになりました。
モルタル床の心配点はいろいろあったのですが、床は職人さんに依頼してモルタル仕上げにすることにしました。モルタルの防水塗装は色々と調べセルフリノベーションすることにしたので、今回はモルタル床の心配点やモルタル床の塗装についてご紹介したいと思います!
モルタル床にした経緯(職人依頼)
解体しただけの状況で、いきなり床の仕上げをすることにしました。
なぜそうなったのか気になる方は解体の記事をご覧ください。
当初は床の仕上げはフロアタイルを貼る予定でしたが、解体をしただけで大まかな間取りしか決まっておらず間仕切りや壁の位置も決まっていません。どこまでが玄関でどこからがキッチンなど決まっていないので、フロアタイルを貼るには床の貼り分けは出来ません。
先に床を仕上げるには全て同じ床で仕上げなければいけません。
勿論、壁紙の色や柄なども決めていません。
床の柄から全体が決まっていく事になります。
決まっていることは大まかな間取りと西海岸スタイルの部屋にするというイメージだけです!どんな壁紙にも合う床の柄にしなければと考えたのですが、なかなか決められません。
そこで、急に予定を変更し左官屋の友人にモルタルで左官してもらおうと連絡しました!
なによりかっこいいですし、どんな壁紙にも合わせられそうです!
ただ、モルタルの床っていろいろ心配点がありますよね?
モルタル床の心配点
カッコイイという理由だけでモルタル床にすることにしましたが、モルタル床って心配になることがありますよね?
僕が心配したことをまとめると
・冬は床が冷えて寒くない?
・床に染みや汚れが出来やすい?
これらの心配点を詳しく説明すると
工事代金は高くない?
施工現場により荷上げ費などがかかることもあるみたいですよ。
僕の部屋は70㎡ほどあるので、平米単価4,000円として280,000円になります。
思ったより高くないと感じたのですが、モルタル床にすると別に防水保護塗装もしなければいけません。フロアタイルの貼替費用も材料込みで想定していた金額が280,000円になります。
左官屋の友人にはモルタルが薄いので、すぐに剥がれたりするかもしれないと言われましたが、その時はその時でフロアタイルをセルフリノベーションすればいいと思い下地調整のみのモルタル床にすることにしました。
フロアタイルよりも安くモルタル床になるなら満足だったってことですね。
冬は床が冷えて寒くない?
若干の心配はあったのですが、左官屋さんに作業をお願いしたのが真夏だったので深くは考えずにモルタルにすることにしました。
床に染みや汚れが出来やすい?
モルタルは水分を吸い込み染みになったりします。
また、時間が経つと表面に白い粉が浮いたりするので防塵や防水の保護塗装が必要になるのですが、防塵や防水の保護塗装をしてどれくらい大丈夫なのか見当が付きません。
部屋が染みだらけになったり、生活をしていて足の裏が汚れたりするのは嫌だなという心配がありました。
こちらの住んでみた結果ものちほど説明しますね。
モルタルの床の左官工事
心配事はいろいろありましたが下地調整2回塗りのモルタル床にすることにしました。
実際に左官作業をしてもらうと、コテを転がすと糊が玉状になって上手くモルタルが仕上がらないかもしれないと言われてしまいました。中途半端に床糊除去をしてるので全体的に床糊がボロボロと剥がれやすくなっていたのです。
詳しくは解体作業の記事をご覧くださいね。
なんとか玉状になった床糊を出来るだけ取り除き最後に仕上げをしてもらいました。
2回目を塗り終わるとずいぶん綺麗になりましたが、ところどころポツポツと糊跡が残ってしまいましたが、気になるレベルではありません。
▲モルタル下地調整1回塗り
▲モルタル下地調整2回塗り
(糊跡部分)
これでモルタル床の左官は完成したので、モルタル床の防水保護塗装をセルフリノベーションします。
モルタル床に防塵保護塗装を塗る
床の塗装になるので失敗すると、とんでもない事になりそうで少し心配だったのでいろいろなサイトで商品を調べました。調べた結果、アシュフォードジャパンが取扱っているモルタル床用の防塵保護塗料を見つけたのでこちらのクリアセット・マット仕上げを2セット購入することにしました。
こちらの商品は防水塗料でなく防塵塗料となりますが、頻繫に水がかかる場所でもないので、こちらを使用してみることにしました。
僕はクリアカラーのマット仕上げを選びましたが、約20色からカラーも選ぶこともできますよ~
水性塗料でDIY可能と書いてあり施工方法の説明が分かりやすかったので、こちらを選びました。
この商品は、下地を強化するハードベースと表面をコーティングするマットコートの2液での塗装となります。取扱説明書に書いていた作業工程をまとめると
下地が乾燥していることを確認し、表面をきれいに清掃します。
2.ハードベース塗布(1回塗り)
噴霧器で散布しローラーで塗り広げます。
3.マットコート塗布(2階以上推奨)
噴霧器で散布しローラーで塗り広げます。
4.養生
翌日まで水濡れや結露のないよう自然乾燥させます。
「プロも顔負けの仕上がり」と書いてありますが、不安ではありました。購入後、見えない場所で使用してみると凄くいいです!
塗料の吹き出しの最初と塗料が無くなる最後は泡状になってしまい塗料が荒くなるので、こまめに塗料を補充してコツを掴む必要がありますが、作業効率が上がり綺麗に塗装することが出来ます。
今回のセルフリノベーションの全ての作業の中で最も購入して役に立ったものです!
▲防塵保護塗装完了後
ムラに見えるのは塗装ムラではなくコテ跡になります。
モルタル床にした結果?
全てのセルフリノベーションを終え西海岸スタイルの部屋に住み始めて約1年が経ちました。
モルタル床の心配点はいくつかあったのですが、住んでみた心配事の結果について説明しますね。
【モルタル床の心配点】
・冬は床が冷えて寒くない?
・床に染みや汚れが出来やすい?
工事代金は高くない?
こちらは、すでに回答していますが、一般的にはフロアタイルを貼るよりは割高になります。ただ、あまりにも高額になるわけではなさそうですよ。
冬は床が冷えて寒くない?
こちらは、全く問題ありません。むしろ温かく感じるくらいです。
冬でも足が冷たいと思うことは全くありませんし、夏は暑くなると感じることもありません。
しかし、一概にモルタル床は冷えて寒くならないとは言えないと思います。戸建てのお宅などでは底冷えが酷くなるのかもしれませんが、僕はテナントビルに住んでいますが全く問題にならなかったので、こちらの心配していた点はクリアになりました。
床に染みや汚れが出来やすい?
こちらは防水保護塗装をしましたが、やはり染みが出来やすいです。
特に水廻りのキッチンは水がよく垂れる部分は染みになります。
防水保護塗装をしているので垂れてすぐに染みになるわけではないのですが、水が床に垂れているのを気付かなかった部分が染みになっています。
水が垂れてすぐにふき取ると問題はないのですが、やはり水廻りにモルタルは不向きなのかもしれません。
気になる汚れについては防水保護塗装したこともあり足の裏が汚れるや粉が浮くなどの現象は起こっていないので、全く問題はありません。
モルタル床に住んでみた感想
最後に、モルタルの床にしたことによって発見したモルタル床のデメリットは傷がつきやすいことです。
これは僕の部屋が費用を抑えるためにモルタルを薄く塗っているのが原因かもしれませんが、少し固いものを落とすとすぐに欠けたりヘコんだりします。
ただ、はっきっり言えるのはモルタルの床にして良かったということです。
おしゃれに見えてイメージしていた西海岸スタイルの部屋にも違和感なく合っています。
また、裸足の感覚も心地いいです。
床が傷つきやすい問題は改善の方法はないかもしれませんが、キッチンの床の染みについては、今後キッチンの床にはフロアタイルを貼って改善しようかと考えています。
また、その時は皆さんにご報告させてもらいますね。
次回のセルフリノベーション
モルタル床が出来上がったので次の作業は窓を塞いでいく作業になります。
壁の2面を覆う窓を壁を造って塞ぎましたので、よろしければご覧くださいね。